水曜日, 5月 16, 2007

詩人が陥りがちな思考

「読ませる技術」(著,山口文憲/マガジンハウス/2001)を読んだ。カルチャーセンターで講師をされているプロのコラムニストによる教えが並ぶ。副題 は「コラム・エッセイの王道」。文体もコラム・エッセイ調で、読んでいて楽しい。「自分が書きたいことを書くな、ひとが読みたいことを書け」って、耳が痛 いな。
どうやら自分史ブームがこの頃は来ていたようで、それは否定もしきれないけれど、困ったと書いてあるのが面白い。いまなら間違いなくブログブームが対象に なるであろう。コラム・エッセイと完全に線引きしてるかも。このブログはなんなんだと言っている暇もない。一億総ブロガーだかんね。読むのが追っ付かない 文章がどんどん公のネット空を舞って行く。私のもそのひとかけらに過ぎず、そういう在り方は言葉の感覚に何をもたらすかというのも興味深い話ではある。開 き直ったように、「読まれなくてもいい技術」だと見切れば、これはまた別の何かを照射しているだろう。
とても惨めで独りよがりな、僕たちの日記・・・・。
何じゃこりゃあ!

詩人とコラムニストは相反しない!
言葉の届け方で区切るなかれ。