日曜日, 5月 06, 2007

壁を塗り固める男

ああ言えば上祐の新団体は、何も変わっておらず、ああ言えばに固執し続けているだけに見えた。自らで積み上げた城を降りることなどしない。自己正当化に尽きる世界だった。テレビアーカイブによれば、サリン事件前のころ、彼らはギャグとしてサブカルに位置していた。
メディアにデジタルツールの活用は、彼らの世代感に根ざしている。
科学は根底にある絶対的信仰で、愛情か憎しみかのソフトで起動するのを待っている。ギャグより出てて希有な存在になるか、テロ集団になるかは紙一重だ。

中原中也が現代に生きていたら喜んでメールを打っていただろうというように、詩人も宗教家もいまはブログで吐いている。詩は答えではないと考え、壁を塗り固める男を横目に、私は窓枠を運んでいく。
雨は夕方まで降っていた。
たくさんの人があのとき悲しんだ。
いまも床が軋んでいるようだ。

http://www.geocities.co.jp/WallStreet/1733/aum/nakazawa-1.html