土曜日, 5月 12, 2007

イメージのリズム

何かの本で「全ての芸術は音楽に憧れる」という言葉を読んだことがある。
視覚表現にも活字表現にも、あらゆる表現にはリズムが存在していて、構図や段落などの構成要素によって、それを操作している。
平面表現においては、一つの画面に対して何をどう配置していくかということ、即ち「構図」でリズムが生まれる。

思い出すと醒めてしまうようだが、構図にとって大切なのは、一つの画面を感じさせることだと最近思う。
つまり、ここからここまでが画面なんだなということが伝わらない限り、リズムは生まれない。
終わりが見えなきゃいけないというわけではない。終わりが意識されていれば、それは伝わる。
映画の長さを知らずに見るか、知らされて見るかという話ではなく、大筋でそろそろ終わりかが分かってくるかでもない。
意識されているかどうかは全く別。それによってリズムが生きもするし死にもする。

では、とんでもなく長い、脈絡の無い詩はどうなるのか。
脈絡が無いことと、リズムがあるかどうかは別だ。
終わりが意識されているかというのは、どういうことなのか。
いやもっと具体的にしきり直そう。
平面表現の話からどんどん離れていっているんじゃないのと突っ込まれ、いや「全ての芸術は」なんだよ云々と答えるのであった。