日曜日, 1月 04, 2009

裁判もの映画を二つ

「半落ち」(監督, 佐々部清/寺尾聰、柴田恭兵、伊原剛志/2004)と、「それでもボクはやってない」(監督, 周防正行/加瀬亮、瀬戸朝香、役所広司、もたいまさこ、正名僕蔵/2007)を続けて HDD録画したもので鑑賞。
どちらも裁判もの映画だ。
「半落ち」は、各々の登場人物が様々な思惑を秘めているという描写がしっかりしているので、じっくりと見れる。テレビ放映版なので、やや駆け足の編集になっていたのかもしれないが、ラストには泣かされてしまう。感動している心に、森山直太朗の声が滑らかに絡み付いてくる主題歌も良い。昨年の紅白で歌っていたのも良かった。

「それでもボクはやってない」は、いつ遭遇してしまうかもしれない恐ろしい現実を描いている。随所に鑑賞者へ語りかけるような台詞が発せられるのは、この映画の意欲的な趣旨だと思った。「シコふんじゃった」「Shall we ダンス?」の周防正行監督がこんなにもシリアスな映画を撮るんだ!リアリティに溢れ、ひとつひとつの描写が丁寧で惹かれる。裁判官役の正名僕蔵が魅力的だった。

これらの裁判もの映画を見た後、今年の五月から「裁判員制度」が始まるということを聞く。
冤罪が多発するのではないか、そんなにも有効なことなのかと疑念を抱く。

http://jp.youtube.com/watch?v=G2TFmZn98WI
http://www.soreboku.jp
http://www.nichibenren.or.jp/ja/citizen_judge
http://no-saiban-in.org