あけましておめでとうございます。
2009年もよろしくお願いします。
元旦の朝から、三重テレビで「銀座の恋の物語」(監督, 蔵原惟繕/石原裕次郎、浅岡ルリ子、ジェリー藤尾/1962)をやっていたので、しっかり見る。
石原裕次郎が若くて売れない画家で、浅岡ルリ子がミシン掛けの仕立て工場で勤めているというカップルという設定。デザイン会社で内装の仕事に誘われている裕次郎だが、勤めてしまうと才能が腐っていくと言う。「絵を描くことよりも電機冷蔵庫や洗濯機のほうが良く見えてしまうようになるんだ」という理由にズッコケル。愛し合っているのに、経済力が無いので結婚もできない。ズッコケついでにボディブローだ。こいつは、年明け一発目の。
歌はムーディーで良いとしても、お話そのものは無茶苦茶である。
そう、これは酔いしれる為の映画。
浅岡ルリ子の顔を正面から映したアップが凄く多い。
ジェリー藤尾が自分を「あいのこ」だと自嘲する。
「あいのこ」とはハーフのことらしく、全く自分は知らなかった。
西洋文化との融合と、その昇華へと進む昭和四十年代。モダーンな華やかさの裏で、歯痒い心境がうごめいていた。
00年代最後のいまになっては、「あいのこ」に捕らわれることなく、忘れることもなく。
何のアップを多くするか?
http://jp.youtube.com/watch?v=LAWMaWxNgjE