水曜日, 1月 21, 2009

この言葉が光明であったのは確かだから

第44代米国大統領就任式の生放送を見ていた。宣誓の瞬間にオバマが現大統領になった。言葉によって転身するということが生きていた。ドラクエのダーマの神殿を思い出す。
就任演説が力強い。ワシントンに集まっている人々と、テレビでこうして見ている自分が皆、オバマ大統領の言葉を聞いていた。この言葉は光明だと思う。
この演説のおおもとは、ジョン・ファヴローという27歳のスピーチ・ライターが書いているらしい。オバマと推敲を行って仕上げていくという。その若さに驚くと同時に、スピーチ・ライターという役割があって、それが隠される存在ではなく前向きに評価されているのが良いなと思った。

昼間にも YouTube で演説の映像を見た。日本語同時通訳がされていない映像は、意味こそ追えないが、生の声、響きがダイレクトに迫ってくる。
就任式後、ブッシュ前大統領夫婦はヘリコプターで会場の後ろから去った。乗り込むドアのすぐ手前までオバマ夫婦がお見送りをしに行く。ブッシュの顔は綻び、何やら冗談を言っているように見える。これでもう靴を投げる必要も無くなる。何度も別れの抱擁。

そして照らされた方向に進む。そこに光があるかどうかではない。
この言葉が光明であったのは確かだから、人々はそれを持ち帰って、いまある暗闇を照らしていくのだ。

http://jp.youtube.com/watch?v=VjnygQ02aW4