乗り換えを走ったりして、間に合った京都へのバス。
着き次第、餅麩を食べに行く。
かつての出会いはまだゆったりと続いていて、味わいは穏やかにやってくる。
「タムくん × 谷川俊太郎さん = 詩とアニメ」、京都国際マンガミュージアムにて。
ウィスット・ポンニミット氏 こと、タムくんのアニメは残酷で優しい。谷川さんの詩は、柔らかい色をしながら堅牢な石の彫刻のよう、目方は重いに徹して苦しくはない。
タムくんの可笑しさは崇高さへの信じ方が気軽なところだと思った。忘れることはなく身に染みているから、ふざけても大切なことを言うのに戻るのだ。机から離れて遊んでいても、休み時間の前には 起立、気をつけ、礼をする子どもみたいに。谷川さんも、そう回ってる。偉さをふるまうことの白々しさに付き合わないタフネスを持って。言葉から託している。そうあってほしいと思えた。みみをすますに耳をすまし、目をすましながら。
礼をしたあと、詫間さんと藤井さんとの三人で少し飲んだ。
みんな肩が軽くなっていたと思う。
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