そして夢がかなう10月へ。クラゲの海は明日に持ち越した。温泉くらいにしよう。茹であがってクラゲ刺せない、ゆらゆら打ち上げられ、かき集められた僕ら の抜け毛。動いた末のイコンの下にあるミキサー革命。名古屋をゴミ事件に終始させない。まだ何も終わっていないし、始まってもいない。全ては進行形で動き 続けている。楽しいですと返して、カラオケを阻止していた。あれは音楽大学の教授か何かだろう。アジフライが美味しいと言っていた。刺身には首を曲げ、萌 えるという感情が、私のOSのネイティブには入っていないとは、まだ言えずにいる。ヒールの修理はうまくいったのだろうか。エロ本はまだ刷りはじめること ができない。僕のせいで、いらぬものは擦っているけれど、ラップはできない詩人。アカデミックぶりやがって、と指を刺されてもいい、ここにしか自分の場所 を見出すことができない君のために、僕のために、明日からも動く。本が開かれる。投げ出すように名前から蒸気。怒ってるのかもしれない。もしくは高速を走 るトラックの排気。勢い良く吹き出る。老後の飛距離。猫の湿った鼻頭にリズムよく触れる僕の指が、鉱石を探している。夢の島をかき分け。CDを待つ。ス カートが揺れる。カーテンも、風さえ来れば。サービスじゃない。天使ぢゃなくて社長。せこい経営で死ぬなんて勿体なくて、個室ビデオも漫画喫茶も悲し過ぎ て。そして夢がかなう10月へ。イコンは走る。イコンへ走る。忘れることができて夢になる。
(「夢がかなう10月」は友部正人の同題アルバムより題名のみ引用)