四年ぶりの韓国、ソウル三日間の旅。初のツアーパック。二回目のソウルだ。Gorg と Geumhee に会う。Energetic Extension. のときの面子は欧州への留学とメアドが分からなくなってしまっていた。Jimin は、ロンドンで二回目のオンライン展を開いていて、案内が届いていた。
午前中のフライトでお昼に仁川国際空港に着。四年前はこんなにソウルから離れていたか覚えていない。帰りに Pyo と Jion に車で送ってもらったのは覚えている。あれはビデオに撮っていた。
ツアーのマイクロバスで空港からソウル市内へ。高層ビルの間を押せ押せで車が走っている。そこに突然の警報と交通が停止。ガイドさんは、訓練とだけ答えた。「避難訓練か?ぐ、軍隊か?ガイドさん!」とおじさんが聞く。「毎月15日の午後二時には、三十分間戦争に備えての民間防衛訓練があるのです。皆さん、良かったですね。訓練ができて。」と冷めた冗談を言うガイドさん。車を端に寄せて戦車が通れるようにするとか、空襲に備えた動きとかいろいろあるのだろうが、実際のところは、外に出ないようにしたり、こうして交通が一時停止したりするだけになっているようだ。しかし、毎月の訓練は、韓国が休戦状態であることの証であるし、意識下に深く根付いているのだと思う。海外経験の長い韓国の女性らは、男性がやっていることだからよくわからないと答えていたが、そんなバランスで展開している。
ホテルのロビーで Gorg と Geumhee に合流。二人は既に韓国入りしていて、田舎もたくさん廻っている。今回、僕らは光州ビエンナーレに行きたいと考えていたのだが、遠くて難しいと取りやめ、ソウル市内での周遊に全力を尽くすことになった。
初日は着いた頃には四時だったので、南大門市場で買い物。カオスな間を行き来し、帽子やら鍋やらを物色。戻って、コリアハウスにて韓国料理のバイキング。Geumhee の高校の友人ら女性四名と席を共にした。
Gorg は変わらず気さくで紳士だ。僕は眠気に苦しんでいたが、韓国の友人らとの合流により目を覚ます。三十代前半の彼女たちはそれぞれ働いていたり、結婚を控えていたりした。食事を終えた我々は明洞のカラオケに行く。K-POP も J-POP も備えている店内は、客と店員の見分けがつかない。上田正樹の悲しい色やねをかます。大阪の海をソウルの海に変えて歌うオヤジ性はなんとか自重した。でも彼女らの一人は大阪に行ったことがあるらしいので、丁度良かったかな。
Gorg のリクエストで 上を向いて歩こう を二人で歌う。なんだか泣けてきた。