金曜日, 10月 17, 2008

オルマエヨ?と聞く声

最終日。朝八時から行動開始。速攻で南大門に買いそびれたものを求めて。石焼ピビンバムと納豆汁を裏通りで食べる。そろそろ食べ残すことに抵抗も感じなくなってきた。
四年前に来たとき、南大門はまだあった。それが放火によって全焼してしまった。今年の二月だった。犯人の詳細は知らないが、韓国にも貧富の差や、都会生活の狂気性が起こっているのだろうとやはり考える。いまの南大門は壁で覆われ、中が少し覗き込めるようになっている。少し覗いたが、ほとんど無いように見えた。残念だ。
ソウル駅横のロッテマートに行く。駅の回りにはホームレス風の中年と老人が赤ら顔でふらふらしている。ロッテマートに入ると、裕福そうな買い物客が大きなカートを引いていた。
チェックアウト。荷物を預かってもらい、Gorg とソウルタワーのある南山に。ケーブルカーで行く。速い。あいにくの曇り空で霧も出ていて、市内を見渡すことはできなかった。それと、タワー周辺のフェンスというフェンスに南京錠がめちゃくちゃ取り付けられていて、向こう側を見ることが難しくなっている。何これ?と、よく見ると、どうもカップルが愛の証に取り付けていくのが流行っているらしい。テレビドラマでそういうシーンがあったらしい。二つの錠前を取り付けて、鍵をお互いが持っているようにするとか。ハート型に並べてあったり、互いの名前や甘い言葉。プリクラなども貼ってある。どこも同じやなぁ〜と呆れてみる。フェンス横に看板があり「もうこれ以上鍵を付けないで下さい。フェンスが鍵の重みで倒れるかもしれません」とハングルと英語で書いてあるのに笑った。その鍵フェンスの前にて、Gorg の買ってくれた餅菓子を食べる。彼が撮ってきた韓国の写真を見る。ケーブルカーの乗車券は往復で買ってたけど、帰りは歩いて降りた。時間ちょうどにホテルの前に着いた。僕たちはハグをして別れた。迎えの添乗員さんが早くして下さい〜とマイクロバスの入り口を案内している。

仁川空港、六時半の便。ATM が空港内に無く、持ち金が少なくて困る。日本円も使えるカフェで軽食。店員の女の子は完全にアルバイトで、友達感覚で対応をしていた。でも怠慢という嫌な感じではなく、楽しく仕事をしている学園祭のマジメなお店という印象で可愛く感じられた。食事済みのトレイを返すときに「マシッソヨ」と言うと、笑顔で答えてくれた。
またね!とテュウース!
飛行機の中で、明洞での待ち合わせに間に合わせなきゃと焦る夢を見た。
オルマエヨ?とゆっくり聞く声も響いていた。