水曜日, 5月 13, 2009

町のはずれの長屋より

横尾忠則似の後輩が彼女と長い旅に出ると聞く。
その送別会にたくさんの友人らが集まっていた。
深沢七郎と並んで写っている長髪の横尾忠則の写真と彼はそっくりの風貌だ。その写真をプリントアウトして持っていこうと思っていたが、どこかにやってしまっていた。あまりにも似ている似ている言うのもどうかと思い、探し回ることはしなかった。
彼は律儀に かしたままになっていたCD を返してくれた。遠藤賢司「満足できるかな」(1971)だった。
終電の時間になって帰る我々を、彼と彼女は笑って見送ってくれた。
もう彼は長い髪ではないのに、まだ長い髪のままに思え、町のはずれにある長屋で油絵を描いているような気がする。
自分で思い浮かべておいてなんだけど、町のはずれの「はずれ」ってどこなのか。