金曜日, 7月 02, 2010

感情を押し殺しているかのように

晩には多くの若者で集まって、道まで溢れる勢いで、明日にはこの国を去るからと話していて、氷をぶら下げ、猫を被り、放送を探る。週末に託つけて飲み会をしている面子とは後で、恋はたいへんだけど勇気をくれるのと車内で騒ぎ、勢いだけでは落ち着かぬ自分の詩。一人で周囲と話す。誰かと話せるために集まっていたはずで、吹出しに何か書く。それはそのまま何か言う。クラッカーをつまみ、混沌を引き受けられるのかを問う。

「感情を押し殺しているんですか?」
と聞かれて、それは鋭く嬉しかった。
声の抑揚に落とし込むのではなく、朗読家ではなく詩人自身の詩であること。感情もろともこめられた詩は、そんな姿になる。