月曜日, 7月 26, 2010

北向きの窓、解体されては復元する歌

岐阜の甘納豆屋さんを教えてもらった。
器と机の上でワインを頂き、求めて踊る話を聞いた。
開店したての店には、北向きの窓がある。
二人乗りをして、時計仕掛けのオレンジが流れているアジア調のレストランへ行く。
背後の字幕ばかりが気になってしまう。
それでも言葉は降りてくる。
何も聞こえなくなっても、語られていることがある。
女子は千切りキャベツよりもレタスさ。洒落たドレッシングが少しかかっているやつ。
駅まではバス代をけちり、自作の猫の鬱の歌を口ずさみ、電車のなかでは大江健三郎を読んだ。
電話は世界を変えた発明だ。
ここにいない人があらわれるんだから。