夕方からバーベキューをするというのをすっかり忘れていた。気付けばドラムの電気コードが周囲へ黒く延びている。三つの円と一つの長方形の電熱プレートで、肉と野菜を焼くのに止むことはない。いつもと違うのはアルコールが無いことと、面子が若く、草食系男子を地で行っているということ。僕は信じないと豪語するのは自分の釈明。原罪も無いようにできるみたい。
よく分からないままに食べ、暗くなる前にすぐ片付けた。それから若さは何処へ散っていったんだろう。花火の袋に書いてある、"大人の人といっしょにしよう" の大人はもう君達になるというのに。