水曜日, 8月 17, 2011

運命は知ることができないから

山下達郎の歌声がラジオでよく流れていた。チューニングが良くなくても あの夏の向こうに と聴き取れる。新曲かなと思っていたら、そうではなく「僕らの夏の夢」(2009) だった。爽やかなアニメ映画の主題歌だ。フリーペーパー「R25」のインタビュー記事によると六年ぶりにアルバムを出すらしい。録音機材や、CD からダウンロード形式への音楽の流通状況の変化、それによるライヴの再評価、若いドラマーを入れてのバンド再編成などが語られていた。

歌詞は、あの夏の向こうにではなく、あの丘の向こうにだった。
山下達郎といえば、クリスマスソングで名を馳せているが、実は夏の歌もある。かつての「さよなら夏の日」(1991)も切なくて気もち良い。

二つの歌を聴いて思う。
両方の歌詞に「運命がここからどこへ向かおうと」「どんな未来おとずれたとしても」と、希望に媚びない姿勢が語られていて、それが爽やかだ。この風がメロディに響くのだろう。

http://www.youtube.com/watch?v=4jw_4d8XQGI
http://nicoviewer.net/sm7632002