水曜日, 1月 03, 2007

渇望している

名古屋帰還。小松氏とドライヴ。
満たされた者は踊らないし、詩も書かない。
補完された部屋はどこかから冷えてきていた。
渇望している熱を探して、僕らは混み合う道をかいくぐる。量販店はごった返していて、それは旧年からの続きであった。話すお題から新年の温度が放たれていた。

「カイト」(いとうゆうこ/1998)を iPod に入れさせてもらった。発売していた当時によく聴いていたアルバムだ。彼女はもう歌っていない。歌う必要が無くなったのだろう。
僕らは、右と左に別れた車輪でドライヴしている。
こころとあたま、感覚と意味。
互いの距離は年齢を経るごとに離れていくのではないかと小松氏は言った。

僕はそれからココアを飲んだ。
車輪をつなぐものについてを考えた。
それは言葉だと思う。
補完して黙ることを言葉は求めていない。
言わなければいけないことを求めているだけだ。

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