木曜日, 1月 25, 2007

寂しすぎる風景

昨夜から思わぬ再会があって、部屋でいろんな話をした。大枚をはたいて持って来た一升瓶と、薄型黒のプレイステーション、それに木村カエラ似の映画のよう な話。ヒップホップが真夜中にこだました。近所迷惑かえりみず、ダイエットに良い体位は捏造された項だとスラムって寝た。男は本当に馬鹿ねと、言われれば まだらくだった。
ふらついた頭は、何もふっきれない。
寂しすぎることばかり思いつく、抱えている風景はどれも荒野のようである。
言葉で盛り返すときと同じく、言葉で盛り下がることが目の前にある。
やれやれ。
また村上春樹か。
アルバイトを早退して、bnap06 ミーティングへ。話すことは極僅か。如何に有終の美を飾れるかのみ。
bnap06 のドキュメント映画を撮影している、田中さんが東京から来た。僕はドイツでのカメラサービスを控え、いま聴こえてくる残酷な音楽に耳を傾けていた。気分が重くなるこの演奏は何かのサントラに思え、僕はカメラを構えている田中さんに話した。
煙草が何本か消えたあと、僕らはまた寂しすぎる風景を抱えていた。

それからようやく一人になって、目をつぶり、詩を書く。
原題は「抱きしめる」であったこの詩。
男の滑稽さを問題にしたくはないと思い立ち、名前から自由になれた。
やれやれ
も乗り越える。村上春樹の本をまた読めばいい。
誰か俺を抱きしめてくれ
は、際限無い。
女のパンチが
木を折った。

言葉よ、空虚を照らせ。