カツ屋で君に詩を見せた。
君はお世辞なんて言わない。
「お世辞?」
「お世辞だろ、言葉なんて」
「でも嬉しい」
「笑った顔が素敵ですね」
「奇麗な目をしてますね」
絵画教室は、風邪っぴきが二人休みで、本日はちょっぴり寂しい回に。
スライドプロジェクター持ち込み、透明フィルムへ直に絵を描いて映してみた。
大きな鳥が天井にわっさわっさと、タッチが剥き出しになっていた。
帰りにバイト先の休憩室の為に、袋チョコを買う。
198円の安物だけどね。
「イルコモンズのふた」で書かれていた「ぽんこつ大臣」に笑う。
目には目を、歯には歯を、それと同じ強さで言い返さなければいけないという話の実践。そうでなければ言葉は引き際を忘れる。いつまでも待ってしまっているのが、言葉の凄いところだ。
だから恐ろしいのと、仕事を見る夜更け。
こんな言葉には、お世辞も言えない。
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