階段を上るところで電話が返ってきた。
大丈夫?ちゃんと、落ち着けるお店とかに入れた?
東京は物騒だから、そんな気持ちでも容赦されずに人が寄ってくるから。
どうやって向き合おうかとこねくり回しているうちに、こんなに遅くなってしまった。
何にもなっていないのは、いけない。
出来事はすぐに起こる。
いまはこうして、輪っか一つパルックの下で、プロレスゲームに興じてる。スタミナもつかな。もつだろ。ああ胸が苦しい。鼻水があふれてくる。朝までビールを飲んで、ずっと話し込みたいよ。
気持ちを書くというのは、気色悪くて、無理がある行為かもしれない。
願いを入れなければ、それは一言も書けないものだ。