西口奈穂さんの個展「やねうらのもり」は、ほんとにやねうらのもりだった。ごそごそと暗闇から引っ張りだしきては、カップの間に置く。
捧げるという言い方が適しているのか。でもあまりにも救いを前提とするのは、逆に疲れるとも思ってしまう。
我ながら勝手なものである。この頃合いが難しい。
言い切りながら、思ったことは、静かな音楽と居たいということと、呼び出しブザーは無くていいなということ。
僕らがこうしているのは、何かのためじゃない。ただゆっくりと落ち着かせたいと思っていたし、そういられたのは何よりも嬉しいと思っている。
やねうらのもりは、ずっとずっと深いようだ。
http://www.geocities.jp/mamekarakusa/