木曜日, 10月 11, 2007

場は開く

昨日の晩は「詩のあるからだ」というオープンマイクの会に行って来た。お店を間借りして、月いちのペースで行われている。読みたい者は読み、聞きたい者は 聞く、居合わせた者による場。・・というのがオープンマイクの定義なのだけれど、詩の世界は書き手も読み手も同じだというよくある批判にもれず、どこもそ ういった状況だろう。そこに眉をひそめていてもキリはない。同時にこれでいいんだと居直って、内輪のコミュニティに埋没していくのも気持ち悪い。オープン マイクはそういった課題もひっくるめてオープンになっていたらいいなと思う。

シーンは幻想だが、場は必要だ。
「場は無いから、作らなくてはいけない」と、ムーンライダーズの映画でハリー細野は言っていた。バンドとは作られた場である。
こうしてせっせとブログなんぞを書いているのも、幻想を見ているからだ。
幻想を照らすのは、言葉であって、言葉が生きるとき、幻想を先に殺してはいけない。幻想が脱皮するのを放っておけるだろうか。
言葉の力を持って、それを握りつぶさないように。
幻想が大好きな僕は、意味を油断させるために、こうして言葉で成ってみる。
それは量の問題ではない。
場は開く。
夢は夜ひらく。

BRTUS の特集に載っていたボブディランのプロモーションビデオを見つけた。めくっては、どうですかとディランはすぐにこちらを見てくる。言葉が重ねられたあと、私は画面の前、この路上を、歩き出す。

http://www.youtube.com/watch?v=MAbtg9dz5P0&mode=related&search=

http://shinoa.poemove.jp/