今夜も呑みながら、アイディアーを話す。
酔いをもっと盛り上げてくれるのは、これはいけるんじゃないか!?という言葉による閃き。
それをお酒が後押ししてくれる席に、この頃は座ることが出来ている。
出されたお手拭きで顔をぬぐい、とぼけた近況からはじめだす。
かつて行っていたアルバイト先の会社のおじさんが「仕事の後のビールが大好きでね」とにやけて言っていたのを思い出す。あのおじさんに罪は無かった。僕は助手席で はやく辞めたいと思っていた。
いくつかの後悔を経る。頭で思い浮かべていたように貫けていないけれど、今夜もアイディアーを話して、それには本気でぶつかりたおす。
疲れきった君を抱きしめ、やさしくしできれば。
本気のことが話せれば。
そんな素晴らしい席を経て。