新栄 カフェパルル「しましまのしまじゃないところ」展の最終日パーティへ遊びに行った。
京都造形芸術大学ゼミにて制作された同題名の映像DVDを配布することを意図して開かれていて、それに併せて名古屋勢の作家らがパフォーマンスやワーク ショップ、ハプニング、つまりは上映の合間に出し物をしていくという賑やかな会だった。上映中も照明を完全には落とさず、フランクに話していたりもすると いう感じも良かった。
特筆すべきは、河村陽介さんによるビニルハウス内に鑑賞者を入れ、煙が充満したところに光を当て、散乱現象を起こすという作品。視界は完全に白の点滅となり、トランスする。身体感覚が麻痺することへの拒否反応のように「すげー!」と自然に声を張り上げた。
そのあと、老人部のシッポナール演奏で一気になごみまくる。カトウトクハル氏のツルツルミカンワークショップもコツコツと盛り上がった。蜜柑の皮の白いと ころを取っていくという一人で燃える仕事を、他の人と共有できる感じは面白可笑しい。今度は火燵でやりたい。世界中のジュースを混ぜた岡川卓詩さんのグ ローバルジュースは、アジアから眺めた世界の甘味感であった。ストローで同時に吸い込んで飲む図に一興した。
そして瀬戸口未来さんの映像作品「ははのははもまたそのははもその娘も」(2005)に見入る。温もりのあるテンポで続く言葉と、ねっとりと動くイメージが合わさって語られる視線は力強かった。
お腹いっぱいになって、終電で帰る。DVD を家で見るのも楽しみ。尾崎裕太さんの絶対に完成しない「付録」を切り取って、無理矢理 何かに見立ててみようかな。
http://www.kawarasaki.com/simasima/index.html