月曜日, 6月 08, 2009

考えていることを立たせる

金沢から名古屋へ戻るバスのなかでよく眠り、自室に戻って夕食。冷やし中華とワイン。猫の鬱がよく寝ている。森村さんと中ザワさんとの話をたくさん話す。バルサミコ酢を冷やし中華に少しかける。自分が読んでいる詩の構造を思い返す。二行編成を崩そうとばかりに意識を取られすぎてやしないか?

月曜の夕方ゼミ室にて、レム・コールハースについてを聴講した。
シュチュエイショニストからの出発である思想や感覚を、建築として具現化させるということ自体が凄い。構造計算は、おそらく詩にも本当はあるけれど、なかなか立っているかどうかはわからない。いや、優れた詩ほど、その強度故に自らを崩壊へ誘うなんて格好つけた文章を読んでいた。レム・コールハースの燃えてしまった CCTV 中国のオチョーシモンによる花火の、それでも諦めない往生際の悪いくらいの、その噛みつきっぷり。思想家との対談、DVDの二枚目にあって、格好良かった。建築論を物語と呼ぶその鋭さよ。考えていることを立たせる強靭な清らかさよ。ずる賢くない、したたかな、確信犯の突き出した空間。
たくさんの人々を抱えて OMA AMO お前は、もう前を、開いて行く。
考えていることを立たせること、それだけで。ゴジラも中国鹿だって呼ぶ。彷徨って見つけた美味しくて安い中華料理の店へ、これからも行くだろう。レム・コールハース、その言葉を追いたいと思った。柔軟で豊かに立つ塔を。ガンダムは歩く夢だった。それをたった一人でも忘れない富野氏を恐ろしく格好良いと思った。塔が夢見ているとしたらと考える。

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