「昨日は一日中、家にいたから今日は出かけよう。」
「せっかくの休みだから、美術館に行きましょう。」
ネットからプリントアウトした割引券分で、ナンバーズを買おうという提案を忘れた。
暑さは少し収まってきてくれていたが、公園の子どもが遊ぶ水場には 水が全く無かった。
その横を通り抜けて、名古屋市美術館でやっている 中村宏展「図画事件 1953-2007」を見た。サインの移り変わりを見てとり、引き込ませる動きに酔う。
それからずっと、甘い覚え書きと、噛み潰した苦虫の存在が交互に続いた。
書店で、出たばかりの森山大道のヌード写真集を手に取る。古屋誠一の、ヴァンジ彫刻庭園美術館で行われた展覧会の写真集も。
どれだけの時間を置いているのか。
僕たちが共有しているものを並べようとした。
それらは、みんな墓の中まで持って行くものだ。
光、色と、音、どこかで言葉に聞こえ。
たったいまも「僕たち」と呼んでいる。
「いつまで待ちわびられているんだ?」
http://zugajiken.jp/index.php
http://www.art-museum.city.nagoya.jp/tenrankai/2007/nakamura/index.html
http://www.powershovelbooks.com/kagero/
http://www.vangi-museum.jp/002_kikaku/furuya.html