日曜日, 8月 26, 2007

蝉よさらば

物干竿の下にある
木製の白い台座の上で
抜け殻になっていたのを
発見した。
誰もいなくて、全てを終えたあとだった。
後日、あるなと思っていたのに、シャツを干してすぐに足を後ろにやったとき、バリリと踏んでしまった。
何も言わずに、箒でそれを履き、今夏はようやく秋に向かいつつある。

針路を決めよ。そなたは鉛筆で定めよ。
蝉よさらば。