水曜日, 8月 29, 2007

夢をこうしてまたひとつ

金沢で買った「陰翳礼賛」(著,谷崎潤一郎/1933)を読む。
日本家屋についての美が語られていて、ちょうど兼六園でお茶を飲んだ和室を思い起こす。厠は離れたところにあるのが、趣があって良く、漱石先生は毎朝用を 足すのを楽しみとしていたなんて。面白い。文体にその趣があって、日本家屋の邸宅に住みたくなる。これはゆっくり味わって読も。

友人の、結婚式の二次会へ加藤氏と行く。結婚されるおふたりは、どちらも仲の良いおふたりだ。奇跡が普通のことになるって、なんて素晴らしいことなのか。 僕は、嬉しくなって、周囲の OLさんにどん引きされつつもビールで酔っぱらい、アートスペースもバンドもたいへんだーっとか、ドバイはヤバイとか。楽しかった。
泊まらせてもらった日本家屋のホテルにて、くたばる前に「小学生のための日本万国博」(学研/1970)が何気なく置いてあるのを発見し、ついつい見入ってしまう。当時の人たちが如何に本気で万博を行い、子どもらとどんな未来を見ようかと考えたかが伝わってくる。
夢があるよ夢が!
夢をこうしてまたひとつ、離さない。