木曜日, 9月 27, 2007

形式によって

君は図書館で調べもの。
君は美術館に髪の毛を運び込む。
君は空港であくびをした。
取り乱しちゃって、慌ててスッ転ぶのはだれ。
僕はもうそんなことはしない。
僕は巻き煙草の作り方をまた教え直してもらっている。
猫の鬱は昨日に続きゴキブリをしとめた。またよく寝ている。
ころころとまるく肥えてきた。
君を憂鬱にさせるものは、夢の中で変容しないだろうか。
僕がそのプールをかき混ぜに行くことはできるか。
幻覚作用ではなく、君は言葉を持ち帰る。
僕は自分の詩の形式を意識している。
形式によって、触れることができそうなものに意識を向かわせている。
君との形式も意識されているのだ。
僕の財布にはいま八十六円しか入っていない。