金曜日, 8月 21, 2009

雨と海と薔薇と右目を左目で見る駅前

美大卒業一年組は郊外のホテルを取っていたので、彼女らと落ち合う為に分かりやすいポイントへ行こうと室生犀星記念碑へ出る。でも結局はそのメンバーの中で、海へ行きたい者と美術館でまたじっくり見たい者、金沢市内を散策したい者に分かれていて、もう合流しないということになる。マイペースな連中に真剣に対応していると こっちが疲れるとは、京都や直島へ行った多くの卒業旅行の要領の悪い展開で充分に学んでいたところである。こちらもマイペースに向かえば気楽なもの。室生犀星の あんずよ花着け も、気楽な姿勢が豊かだ。
徘徊をしていると雨が降ってきて、大きな窓にたくさん雨粒が付く。風も吹いているようで、粒が増える面が移動している。
海に行った連中は相当降られてしまったのではないかと心配になる。

広瀬光治さんと西山美なコさんの「ニットカフェ・イン・マイルーム」で、はじめて編んだ。
ゆび編みを丁寧に教えてもらうことで、薔薇を作ることができた。
教えてくれた方が丁寧なのは、ずっとつきっきりではなく、ある程度教えたら離れて、ちょうどいいところでまたヘルプをしてくれるという距離感にあったように思う。
次はひとつ上の かぎ編みだと言っていたら、一緒に行っていた馬場さんは かぎ編みで星型の花を作り上げていた。彼女は編みものを用いた作品を作っているんじゃないか。どうりで。

みかん電鉄にも皆で乗車した。みかん飴で、「右目を左目で見る」というゲームは確か TAMAラジオで乗車した時に、村井さんが考案していたものだった!
皆で輪になれば 右目で左目を見ることができるよと馬場さんか、伊藤さんが思いついてくれたので、そうした。

雨は強くなり、タレルの部屋が凄いと子どもたちが石の上を行進していた。
海に行っていた彼女たちが帰ってきて、ターミナル駅前で落ち合った。
そして、レンタカーの返却があるからと帰って行った。
僕は手を降り、また 詩に出会おうとする。

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