火曜日, 8月 25, 2009

楽譜を呼んでくれて

蝉が鳴いていた。
多くの人々が詩を取り囲み、通り過ぎ合って行った。
手で渡してくれる人が、声で渡してくれる。
私たちの周りは散らかし放題で、
誰かがメロディを見つける。調律の前に。

市内の公民館でピアノを聴く。
いつか僕が書いた詩に楽譜を呼んでくれて、渡してくれた。
僕は楽譜が読めないので、今晩にそれを聴かせてもらったのだ。
「私たちの子ども」
という仮題を付けてその詩を呼ぶ。
詩のなかに 私たちの子ども という言葉が出てくるから。
夜の公民館にも蝉の鳴く声が入ってきていた。
僕はピアノと詩を読んだ。
アメージンググレイスの伴奏抜きを聴き、そこでつくった詩も。
ベートーベンにも。
玄関を出ると海があって、その前に緑の光が靴の中に注いでいた。
私たちは魚介類を、まだかろうじて開いていた市場の店で食べた。
padol でワイン飲む。
昨日から来られた 先生と、一本頼んで分け合い、瓶を漬ける氷を下さいと言う。
social で社会人の部活をやっていて、今夜は美術部(!)らしいので覗き込む。調子に乗って、先生に紹介までして頂く。
夜に夜を描くという正攻法は好きだ。