もっと気軽に僕は座っていた。
もっと深刻に本を開くべきだったのだろうか。
川沿いの魚介類を出す飲み屋さんや、お茶屋さんにて飲ませて頂くまで、いろんなところを回った。
東山から坂を上って、街を見下ろした後に 猫のおしっこ臭がしてくる空き家の猫屋敷を見つけたり、家族ぐるみで通っているという うどん屋さんでご挨拶をしては恋人の出現を聞いたり。
海は近いようで遠く、
外は静かなようでうるさい。
中毒をして生きていくことのできなくなった若者は、
次はどこの国へ行くか分からない高速船に乗って吐きでもしたら、きっと少しらくになる。
道はつながっているんだから。