一夜明けて、一気に部屋掃除と荷物まとめ。自分でもびっくりするくらい部屋に物は増えていたが、これまたびっくりするくらい要領良くまとめることに成功する。宅配便を頼んで、来るまでの間にビール瓶を酒屋へ持って行き、瓶の駄賃をもらって、それでパンを買って昼食にしたり、段ボールにあらゆる紙と本を詰める。鞄には満タンの酒瓶を。プリンターは向こうでも働いてもらわないと。
いちばん働いてもらわないといけないのは当の自分。
昼過ぎに詫間さんと話す。
「よう話しとるわ」と京都弁?で言われ、赤面少し。
すぐに夕方の、バスの時間近くになる。詫間さんと別れ、桑さんに車を出して頂く。不動産屋さんへ鍵を返しに行っては、荷物を引いてバス停へ。
ちょうど雨が降っていたので デパートを抜けて地下道を通る。駐車場に帰ることができるかとか、仕事の話をした。
人が多くなってきた頃に、バスがやって来た。
OK!パ・ド・ドゥ!
そういう歌があって、誰も知らなくて、見ていなくても歌っている。
高速バスの窓のなかで、闇が流れていた。