金曜日, 12月 14, 2007

現代詩の研究自体が現代詩

先日の詩の朗読会では、個展に来てくれた方がその印象を詩にしてくれた。その方はこれから現代詩の研究に取り組むという。すぐにレスポンスを返してくださるその勢いは、とても嬉しい。詩に限らず、作品や表現に対しどう感じているか、どう思うかを返すことは難しいものだ。聞かなくても伝わってくるとどこかで思い、感動を明確にしていくことも必要だと考える。気分めいた感想と印象、批評は異なると思う。だが、それも全て同じ一人の人間から発生していることを忘れてはいけない。理路整然とまとめ過ぎるのも何かを失う気がする。研究は処理ではなく、課題をより広げ豊かにしてくれるのだと読む。現代詩の研究については、その朗読会で多くの方が「現代詩はわからないけれど」と言っていた。その言葉が既に現代詩だとも思える。メタだこりゃ。