木曜日, 7月 02, 2009

京都で憧れ続けた

朝いちの高速バスで単身 京都へ行く。ギャラリーを周り、教えてもらった市内バスに乗って京都造形大学へ向かう。しかしバスに座った安心感でうとうとしてしまい、見事に乗り過ごしてしまった。詫間さんに待ってもらって、なんとか落ち合い、大学の学食で遅いお昼。携帯電話も充電させてもらいながら、多く見学とお話をさせて頂いた。写真をきっちりファイリングしてナンバリングしてあるのを見逃さなかった。僕も感想をきっちり整然と話そうと務めたつもり。いやおそらくだけど、ファイルの中身はガサッとしているんじゃなかろうか。たとえコンタクトプリント状に並べてあったとしても、次は写真の中はまたガサッとしているんじゃなかろうか。小奇麗にまとめられっぱなしなのではなく、整然故に動き回れるのだという構造を思う。制作への姿勢がそのままアトリエにあらわれるのだとも憧れ続けながら思う。大学は姿勢をあらわにしている緊張感に満ちていた。
もっといたかったけれど、夜には京都精華大学のサテライトスペース「shin-bi」にてライヴを見るのでまた市内バスで向かった。詫間さんは自転車で展覧会準備とアルバイトと忙しいところを有り難し。七尾旅人 × 千住宗臣 × 石橋英子 の七千石ツアー。最終日だった。たっぷりと濃厚に聴いた。七尾旅人さんの歌世界は恥ずかしがりながらのストイックで必要なことだけを歌いたいとする姿勢だ。冗談が本音と表裏一体になっていた。

京都の夜は以外と早かった。祇園方面、繁華街は違うのだろうけれど、市内のサイゼリヤは二時までしか営業していない。でもまぁ、あんまり遅くなるのはと思って、ビールと遅い夕食をとる。まだいたかったが、時間になったので出ようとすると入り口付近のテーブルにはちっとも帰る素振りを見せない連中ばかりだったので驚いた。おそらく常連か。すごく元気な男子店員の笑顔に負けて席を立ったというのに。見知った街になると憧れも薄れてしまうのか。深夜の徘徊なんざ、憧れでもなければできないよと一人言。マクドナルドで携帯電話を充電す。

http://www.shin-bi.jp/