月曜日, 7月 27, 2009

見届けた後の皆なら

良いとか悪いとか考える前にどんどん進んで行くのは社会、即ち自分。

「ディア・ターリ」(監督, 山上千恵子/2001)のDVD を何人かで見る。
同性愛の当事者が抱える問題は、異性愛の者にとっても新しい観点をもたらしてくれる有意義なものだと語る東京都写真美術館の学芸員の方の言葉が強かった。
イトーさんの動きは 留まらないじたばたで、振るい出す動きに見えた。
観賞後に皆で話したことはマイノリティについて思うこと。アートはやもすると自分たちだけ分かればいいとなる場合についてなど。

来ると言って来れなかった面子が焼き肉をしているというので、マンションの一室へ移動する。
話の続きもするが、性についての話は誰もが思い入れが強く、皆で一点を見ることができない。それが自由なあり方だとは言えるが 寂しい気もする。性についてを誠実に語ることは、自分についてを語ることだから。
焼き肉は美味しかった。
「ディア・ターリ」の最後の場面は、緑の芝生の上でワインを飲んで語らう女性たちだった。
見届けた後、僕らは自分のこととして語ることができたのだと思う。
酒、ここではビールだけを理由にはできない。

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