木曜日, 10月 19, 2006

花は言葉に向かって開いている

ドイツで、僕の作品制作サポートをしてくれたジェニーの作品「HOTEL」についての文章を書く。彼女から日本語で書いてほしいと頼まれていたもので、光 栄な気持ちで取り組んだ。やや客観性を欠くものの、盛り上がっていく熱い内容に到達することができた。bnap06 ミーティング前に、谷澤氏と福岡氏に読んでもらい、客観性を欠くポイントを整理する。ミーティングは、来年の二月に大学ギャラリーで行う報告展についてが 主。スナップや資料展示は問題無く決まるが、再現不可能な作品展示をどのように考えていくかを話し合って決める。再現不可能だから新しい作品のようになっ てくるんだけど、報告という意志に基づいて作品を展開するという意図になる。当たり前なんだけど、明らかにすることが気持ち良い。ようやくプロジェクト最 後にしてミーティングの方法が理解できてきたのが嬉しい。

「ここがわからないんですよノート」を本当に書く。
そんなふうに言葉を聞くことをようやく思う。
真っ黒でも、その真っ黒はきっとキレイだ。
キレイなものを見たいから、僕らは強くなっていく。
ゆっくり、ノートを開くことができる幸せ。
希望に満ちた夜。

ミーティングルームの、テーブルの上にあった赤い薔薇。
公園にて膝の上で、蜜柑の花が開く。
打ち上げられたのを僕らは発見した。
僕らの言葉が開いていくのを。