これからどうするかは、はっきりしすぎていて、もう何を言われるわけでもなく、俺はこんな歳なわけで、何も嘆くことは無い。物置きに溜め込んであった、小 中高と大学一年のときの絵画を破棄していいかを見る。小学校一年のときに描いた絵は、さすがに記憶が無かった。弟か俺の絵かどうかは、見てすぐに分かる。 中学のときのクロッキーは、漫画っぽさとデッサン調が合わさっていて面白い。数冊持ち帰ることにして、他はデジカメに撮った。油絵はよく燃えるだろう。俺 はこれから数ヶ月で幾ら稼げるか? fjk、fjk、全てはクリアな視野にある。俺の仕事、研究分野、どこまで具体的に話してくれるのか? そう電話口で問われ、光栄な気持ちにもなって震える。春のはじめのような秋の終わり、河川敷のはじめにある公衆電話で。また橋を超えた。弟はどこまで車で 走っていくんだろう。前に飼っていた犬は、この河川敷に眠っている。
それと、中学のときに大学ノートに書き溜めた、恋愛ベースの詩。実にこっぱずかしく、もう読み返したりはしないと思い、捨てる。大量の悶々とした言葉たちよ。さらば。そしてお帰り。
一泊二日のプチ帰郷を終える。祖母の会話はますます進行していた。僕にどんな説教をしたかったのだろう。
それから、電車の中では途中から「よさこいソーラン」のおばちゃんチームとそのガキ集団で五月蝿く、苛立ちながら眠る。数枚のノートに手紙を書いて、名古 屋駅に着くと、前の座席の女の人は携帯電話のメールを打っている格好のまま眠りに果てていた。よさいこい は終点まで騒いでいた。
駅の電気屋で巻き取り機能のあるイヤホーンを購入した。猫の鬱にまたコードを噛み切られていたのだ。早速、名鉄の帰りに iPod へ刺して「明日はどっちだ!」(真心ブラザーズ/2001)。
俺はまだ死んでないぜ 未来はまだ輝いてるぜ 君はまだ俺を好きか
俺はまだ燃えているぜ もっとすげぇことやってやるぜ 君はまだ俺を好きか
作詞・YO-KING