木曜日, 4月 06, 2006

バスを降りたら、そこは東京だったパシャリ

冷気がふくらむ、ブルーの早朝。新宿西口。安バス勢が到着し、田舎者達を排出していく。数十名の人間が、このゴミ捨て場のような町に投下された。バスのト ランクルームから、着替えや荷物一式を入れたリュックがアスファルトの上に置かれる。それが全てを暗示していると自覚するのが嫌で、礼を言っては担ぎ込 み、漫画喫茶に迷わず入る。高速回線を用いて、昨日分のブログを書いたり、メールチェック。
先に東京に到着している、かの君と連絡を取り合い、西口前で落ち合うことに。

数日ぶりに会い、数日ぶりに話した。なんとか元気そうで、間髪入れずにサイゼリヤで朝食を摂った。消毒薬の匂いがドリンクバーを中心に立ちこめている店内だった。
今回の東京行きの背中を押したのは、君が入選した展覧会。
そのプレゼンテーション会は、明日の夜にある。
今日は、一日激励会だ。頭が眠さを自覚する前に歩く。
「マッシモ!マッシモ!」
「ハッピーマニア」(著,安野モヨコ/祥伝社/1996-2001)のカヨちゃんの真似で、朝の新宿を闊歩する。みんな見て見ぬふりだ。
そして、洪水のようにあらゆるものが降り注ぐホームに着いて・・・。

恵比寿にある東京都写真現代美術館で企画展「私のいる場所」を見る。アンニ・エミリア・レッパラ、ジャン=ポール・ブロヘスに惹かれた。
陽に当たりながらタコスを昼食にする。町を見下ろした後は、ヘレン・ファン・ミーネという写真家の個展。それからG8ギャラリーで行われている「ひとつぼ展」を見る。写真展の梯子だ。
いささか疲れて、地下の喫茶店でコーヒーを飲む。彼女の友人らは、気さくに話してくれた。東京では、言葉を交わせる人がいると、無条件にまず善人であるように思える。

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