火曜日, 4月 25, 2006

心優しき歯医者さん

阿佐ヶ谷土産のベーグル屋さんの美味しいベーグル達を、心の底から楽しむ為には、なんといっても健康な歯が必要だ。痛みや不快感を抱えたままでは、自由に 楽しむことはできない。かの、北野武も映画監督として集中作業に入る為、なんとかしてコンディションを整えようとして、歯科医に大枚を叩いて、虫歯関係は 勿論のこと、噛み合わせを完璧にできるように手術的なことをしたらしい。噛み合わせがしっかりできると、人間は思考能力や集中力が向上するらしいのだ。ま た、長寿の方は決まって歯の状態が良いのだ。虫歯がちの人は長生きできないという。どんなに屈強な男でも、自分の内部から響いてくる虫歯にはかなわないだ ろう。
これだけ思考材料は揃っているにも関わらず、僕は愚かにもいままで数軒の歯医者さんに背を向けてしまってきていた。どこも親切で丁寧な所だったのに。

そして身勝手なことに、耐えられない痛みが戻ってくると、こうしてまた歯医者に行かなきゃ、歯は命だと騒ぎ出す。
ああ最低だ。そんな状態で向かえば、症状も悪いに違いない。
本当にこの虫歯関係だけは、早め早めにケアをして悪くなる前にやっつけてしまうのが一番なのだろう。大枚はたいて、一気に直すことはなかなか難しい。
毎日毎日の歯磨きが、マジで生命線なのね。

そうして、日課となった掃除をしているうちに、予約の時刻となった。
新しい歯医者さんは、西春駅前商店街の新興開発で作られたモールの中にある、その名も「ぱんだ歯科」。
名前通り優しくされるか、実は肉食の如くに爪でガリッとお灸をすえられるか?!
静かなジャズがBGMの院内は、落ち着いた色遣いだった。

不安が顔に出ていたらしく、ここに来てもらっただけで充分ですよと仏の言葉を頂く。

「歯医者さん大嫌いだぱんだね〜。」

毛がモサモサしたパンダの太い腕で、とても器用に僕が触ることのできない歯の根っこから膿やら雑菌やらを取り出し、お薬を打ち込んでくれたのだった!

「痛かったり、怖かったりしたら手を上げて下さいだぱんだ〜。」

http://www.panda-s.jp/