水曜日, 5月 24, 2006

公園で絵を描き、写真を撮った子供たち

「PENTAX MV-1」(1979)に白黒フィルムを入れた。こいつは軽いので、気楽で楽しい一眼レフだ。藤井氏曰く頭が良いそうで、絞りを決めれば強引に撮ってくれ る。前回カラーで出した二本分の 35mm も奇麗に撮れていた。作品にダイレクト使用するものではないから、現像はドラッグストアの安注文で充分だと判断する。いまは金欠病にかかりっぱなしなの だ。
良い天気となった本日水曜日は、絵画教室近くにある公園まで歩き、子供らとそこでスケッチブックを広げた。パノラマチックに描いてくれよとするが、目の前 にある遊具を凝視してしまってばかりだった。学校の放課時間ということもあって、どんどん遊びに来る子供が増えてくる。それで集中は途切れることもあり、 時折遊んでは、走ったり転んだりで、みんな泥だらけになった。僕は、彼らが常にどこにいるかだけを気掛かりにして、妙に深刻ぶった高校生には近づかせない ようにしたりと、冗談のようでマジな話。ファインダーで覗いている場合ではなかった。
開放的な気分で絵が描く環境を手に入れるという為に、苦労するのは常にである。 無事に身体を活性化させたまま、絵は尻切れトンボと なってしまったけど、本日の教室を終えた。お迎えを見送ってから、原付で北名古屋市に帰る。寄り道をせず、一気に味噌蔵へ。ファミコンのアドベンチャー ゲームのように場所移動が一瞬だ。プラン展の準備をしている面子と、昨晩より発生した書類関係の確認をする。それから、僕の仕事に必要な資料として、蔵に 大量に保管されていた漫画雑誌の付録漫画本を手にとる。なんと見事に、その中にあった「スーパー万兵衛」(著,つのだじろう/「少年」付録/1959) は、先日購入した「愛‥しりそめし頃に‥」(著,藤子不二雄A/小学館/1989-)の最新巻、第七集に登場してくるのだ。
満賀らが つのだを尋ねると、これを執筆しているという場面があり、つのだの師匠である田川水泡が、厳しく指導しているという話が語られる。
その漫画が印刷発行され、幾多の手を渡り、いまこうして二十代後半の藁半紙に向かって絵や言葉などを描いている男の机の上にあるのだと思うと、グッとくる。
その男が描こうとしているものは、彼が三ヶ月後にドイツの町で作ろうとしている作品についてである。昨晩「イメージ」という言葉をプラン展で使用することを決めた。
「ブレーメンでのブックメイキングのイメージ」と書く。

晩ご飯に鰤大根を食した。御飯が何杯でも入っちゃう味わい!和食万歳。
食後すぐに珈琲を入れ、写真をパラパラし、デッキには常にダビングを行わせ、同時に藁半紙を広げた。
子供らとやってきた絵画教室の、前から約束していた展覧会を、八月までに行うことを話す。いま新鮮に感じる作品のイメージについてを話す。
なんと、PENTAX へのフィルムはうまく装填できていなかった。
子供らのショットも全部、抽象的な記録行為に昇華されてしまった。