水曜日, 5月 31, 2006

写して、死んだふりして、はぐれちゃお!大人とは違う

子供が夢中になっているもの。それはアートと呼ばれるものではなく、アニメーションやビデオゲーム、トレーディングカードの類いで、彼らの自由帳はそのキャラクターを模写したものでいっぱいだ。
デザイン性の高いその絵に子供らは酔いしれていて、それを自分らの手で描くことに僕も共感する。かの「ビックリマン」(ロッテ/1977-)流行りし時、 我はノート一冊に「ジンクリマンシールコレクション」(1986)を鉛筆で描いた。ほとんどはそのままパクったものだったが、ビックリマンのキャラクター を自分の傾向にアレンジしたりオリジナルのマークを考案し、天使、お守り、悪魔と論理良く展開するのが魅力であるというのを描くことで体験した。
では本日はすっごく本気で模写しようと、拡大コピーなんかもしちゃって、各自がポケモンに限らず動物の図版などをしかと凝視する。
ライオンの足はどちらが下に延びているのか。定規を当てて、位置関係を意識させるなど。
公園に行きたいとごねる子もおり、終わって少しだけ走る。教室の中には風が吹いて来ず、外の方が涼しかった。
ある子は、現在のアニメドラえもんの主題歌「ハグしちゃお!」(夏川りみ/2005)を、「はぐれちゃお!」と替え歌して歌っていた。
自分のいたいように変えることは創造の重要なキー。とにかくこのつまらない世の中から脱しなければいけないとする周囲への直感のあらわれ。