木曜日, 5月 25, 2006

紋切り型の制作じゃないと反抗している

雑用を一気に片付けて、プラン展の為の制作を進めた。
三ヶ月後にドイツ、ブレーメン市に行き、向こうで制作する作品の構想展示であるわけだが、僕自身はうまくまとまらない。通常に制作する段階のものは常に抽 象的だ。思えば、昨年時のプロジェクト前プラン展でも同じような状況だった。あのときはドイツから送られてくる作品プランを受けるのに忙しいのも手伝って いた。それを理由にして、この構造には言及していなかった。
いまはあれほど多忙ではない。落ち着いて、腰を据えて考えることができる時間がある。
ノートに数ページまとめていく。
サンプルとしての物を作りかけてみた。
夕方の定例 bnap06ミーティングを終えて、今夜は皆がそのプラン展の制作にあたりたかったものだから、九時には解散して、帰ってからそれを見直した。
鶏の生姜茹を醤油とからしで食べる。
一見、無関係のような素振りをしながら、全ては密かに散策していた。

日中に、西山氏らのグループ展を見に大学ギャラリーに行ったが、勘違いで今日は搬入日だった。よくあるミスは自分の現状を教えてくれる。味噌蔵で似たような話。
サンプルはやめにした。
サンプルなんぞ見たくはない。
誰よりも僕自身がそれを知っていると言われ、そうだなと思った。
いまは抽象的な思考を紙の上に定着させていく仕事しかできない。
足りない頭で体裁の良い計算をして、自由であったはずのスタジオを狭めるのはいやだ。そこを力技で出し切り、サンプルを仕上げるお仕事は卒業した段階だと思う。

愛おしいイメージで包みたい。
静かに時間が向かってくる。味噌蔵のような光景も、もう見れなくなる。今週の土日はカメラを持って撮り続けることにする。
そして今夜はよく眠り、紋切り型を脱したく夢を見る。
貧しいままで、自己と向き合う夏になりそうだ。
アルバイトの申請を幾つも続けている。