月曜日, 7月 03, 2006

優しさのために

空き巣が眠り粉をまいていったよう。
君は口を開けて寝ていた。
電気が消えた部屋。
その闇の中に、もう一層の闇を見ている。
猫の鬱が起きてきた。
倒され、倒したことを話さずに今夜は寝ることになる。

思えばここ数日、君はとても動いていた。
ブランケットの手触りに包まれて僕も沈んでいきたい。
邪念のように、電子画面が頭部を掴み引っ張りあげてきてしまう。自分の流儀を見つけたい、作りたい。が故に。優しさを通して。
猫の鬱がお気に入りの椅子でまた眠る。
音楽は無い。iPod の電池は既に無くなっていた。
窓からは冷気。
舌の火照りを冷ましてくれそう。