水曜日, 7月 26, 2006

メイドと夏休みの宿題

中学生の一部の男子が血気盛んにハマっていったパソコンのアダルトゲームの設定は、大概こんなものだったなと思った。
当時まだ不定形であったその願望図は、いまや一様式とも呼べるスタイルとなった。全国のオタク男子は夢のかたちを得たと同時に、世界の有り様を眺めることができる位置から転落し、自らの憎悪や欲望を認識することが難しくなったようだと考える。
その姿を嫌悪しながら、同感してしまう。
ただ、いま自分自身がメイドだなんだとはしゃいでみても、そこには想像力に裏打ちされた自分を認識するので、映画と現実、現実のような映画、これらを考えるのだ。
メイド萌えは甘くない。

汗をたくさんかいて、子供の髪の毛は終始べっちょりしていた。夏休みの宿題を頑張る。紙を買いに行って、アイスクリームをみんなで食べる。
展覧会に飾った絵を額ごとあげた。
お母さんが自転車の籠に入れて持って行った。おじいさんは半ズボンで元気だ。
宿題のポスター課題は、どれも実に白々しい。夏休みの夢を醒めさせる。そもそもそんな夢は、どこからやってくるのかを感じるための「絵画教室で作ったポスター」にせねば。

メイド萌えのキャラは梅干しを漬けることなんてせずドジっ子なようだが、梅干しはしっかり漬けて干されていた。
この現実のような映画は、いとも簡単にアニメと実写を行き来する 00年代を総称するユースカルチャーネクストメディアミックスポストロードリンクムービーだ!
また是枝監督の映画を借りた。
音楽もたくさんある。
このままドイツに行くのか?!
バルールが狂ってやいないか?
Jenny より作品のプランを送れと催促のメールがあった。前のメールでは、猫の鬱の写真を送って、お茶を濁してしまっていた。
今夜は、顔を描いて、それも送ろう。
映画と現実を遊離させたい。させたくない。