日曜日, 7月 23, 2006

家族の言葉

心は言葉ひとつで浮き沈む。
おじいさんが僕を見つめながら話す。
子供絵画教室での展覧会。昨日と今日とで、おさや糸店の二階。新しく作られたギャラリースペース「かがよひ」は壁も天井も白く、窓には光が溢れている。

カンタンドリップと書かれたシールが貼られたままのコーヒーメーカーを見つけるまでに、三回ほど指で押さえようとして、豆を湯に飛散させたりとどんくさいことをする。
親御さんがたくさん来られるまでには、三杯分はつくっておいた。
写真を撮るお父さん。僕もお子さんと絵の前に並んだ。
おじいさんは、携帯メールで絵文字を多用することについてを話していた。
「言葉が基本ですよね」と熱っぽく返す。

順良く片付けて、すぐに原付を走らせ、掃除をしてもらった部屋に帰った。
自室は電気が落とされていて、彼女たちがソファーに座っていた。
メールの題名を「彼氏が作るカレー」にしたという話を持ち出して、買い物に出る。
確認しておいたはずの野菜ばかり買って、お肉を買い忘れて、彼女たちにお願いして、その間に少しファミコンをやっちゃう。
九時過ぎに出来たカレーはトマトが入った夏の味。
ブラウン管の色に照らされた彼女たちの顔。
トランプで大富豪。
一回だけババ抜き。
ババ引いた我。それを告げられる外での電話。

子供らの絵は、来週と再来週 教室がある。夏休みの宿題を一緒にするのだ。